〔おまけ〕入園前の心カテ検査
《み~》は退院後、順調に回復して、残っていた冠動脈瘤がだんだん小さくなり エコー検査ではほとんど正常と言われるくらいまで良くなりました。
後遺症として瘤が残った場合、入園前や入学前に 心臓カテーテル検査および心臓負荷検査をします。
この春、幼稚園に入園するので 心臓カテーテル検査をするために 先日東京大学付属病院へ検査に出かけました。
普通は3泊4日で入院し、2日目に検査をします。
検査そのものは1.5時間ほどで終わってしまうそうです。
な~んだ!そんな簡単な検査なの???

◆1日目◆

 ・・・まず、着替えてベットへ今日はとにかく落ち着くようにすること。
み~をお風呂に入れて明日の検査にそなえましょう。

検査のことについて具体的な話を聞く。
心臓カテーテル検査とは・・?
右足の太股付け根を1センチほど切って そこから血管の中をず~っと通って冠状動脈に造影剤を注入し X線撮影をするというものです。
その際、いくら子供と言ってもなが~い道のりを カテーテルという管を通すわけですから 途中で血管を傷つけたりする事もあるわけです。
ですから、血管損傷による大量出血や 脳内血栓(血管を傷つけたために出た血が脳で固まってしまう) そして時には血管内に異物が入ったために起きる 拒絶反応などもあったりして 実は非常に慎重に行わなければならない 検査だと言うことを聞かされました。
そして、当然全身麻酔をするので こちらも最悪の場合、麻酔から目覚めないこともある。
こんな話を聞いてから、検査をする事を承諾する、 といった内容の同意書にサインを求められたのです。

なんか怖くなってきた。
ホントは大変な検査なんじゃない。

病室に付添用のベットがなくて 小児用(柵が上にズーっと伸びるアレ)に 2人でおねんねする羽目になった。
しかも消灯時間がいつもとだいぶ違うので こんなに早く寝ちゃったら み~は夜中におしっこ出ちゃうかも!と思ったら ぜ~んぜん眠れない。
さっきの怖い話を聞いたせいもあるのかも・・。

◆2日目◆

 ・・・いよいよ午後1時から検査の予定。
それにそなえ、朝9時から点滴を始める。
検査前には採血もした。そのおかげで・・・
み~はちょっと<何かされるな>モードに入ってしまったみたい。
しきりに「帰りたいから、帰ろ~よ!」とべそをかく。
検査直前にはおしりに注射をされた。
その時はもう、暴れる暴れる!
私がベットに上がってみ~をうつぶせにして 羽交い締めにして注射をする始末。
そして、検査のために連れて行かれる時は 嫌がっちゃって、格闘さわぎだった!
ふ~(-_-)

あんまり騒ぐから私が抱っこして検査室へ。
そこで、全身麻酔をするまで私もいることになる。

麻酔を打たれたときはさすがの私も とても怖くなった。
あれって本当に一瞬なんだ。
注射したとたん、コテッ!っていっちゃうんだよ。
眠るのに少し時間がかかるのかと思ってたから とてもびっくりした。
半眼状態で口をポカンと開けて寝ちゃったから 何となく、このままになっちゃうの?なんて考えちゃった。
「み~!!」と叫んで揺り起こしてしまいたい衝動にかられた。
それほど、すごい効き目。

それから待つことちょうど1時間半。
病棟にある読書コーナーで 昔懐かしい漫画なんかを読みふけっていた私。
検査のこと考えてるのイヤだもの。

気が付いたときは、先生の 「すごく怒って帰ってきますよ!」の声。
「ミッキーさんのタオルがないでしょ!」と 泣き叫びながら帰ってきたみ~。
あ~よかった!生きてる。
「もうすっかりきれいで正常です」ということで 先生もスッキリした顔でした。やった~!

◆3日目◆

・・・映写機で昨日の検査のフィルムを見せてもらう。
素人の私にはよくわからないけど どの血管にも瘤はなく たしかにスーッときれいな線になっていた。
「もう薬もいりません」 「エコー検査も年一度でいいよ」とのこと。
良かったね。みぃ。

今日はゆっくり体を休めて明日の帰路にそなえよう。
あ~やっと今夜はゆっくり眠れそう。

◆4日目◆

・・・そして、無事退院。
おめでとう、み~。よく頑張ったね!


という、3泊4日の入院体験でした。
先生の最初の言葉どおり、発病が早かったので治ることができたのかな~。

後遺症の残っているみなさん!決してあきらめずにがんばってくださいね!
きっと治る日が来ることを祈っています!